密にならないでハッピーアワーを楽しめる場所 @Deck.

8月1日(土) 累計感染者数:2,197人(前日比87人増)
ハワイ州ホノルル市ロックダウン(都市封鎖)から132日目

ここ3〜4日ほど新型コロナウイルスの新規感染者数が増加してきているので、外食の際の場所選びには気を使います。テーブルとテーブルの間の間隔やお店のコロナ対策など、チェック点がいくつかあります。医学博士の友人は、外食の際には屋外のテーブルでしか食事をしないと言います。なるほど屋外だと密になりにくいですよね。

今日はクィーン カピオラニ ホテルの3階のデックで食事をしてきたのですが、レストランの半分ほどが屋外で、屋内部分も壁がないのでほぼ屋外状態です。ダイヤモンドヘッドを正面に見ながら食事ができる最高のロケーション。特に今夜は北東の貿易風が心地よかったです。ちなみに午後3時から午後6時までのハッピアワーでは、バースナックと前菜(冷&温)と蒸留酒、デックで人気のマイタイとリリコイマルガリータ、ビールとグラスワインが全て50%割引となります。

ハワイ島で育ち、ボストンでも経験を積んだシェフのブラッドリー・ブライアンは、ハワイの食材や伝統料理をうまくメニューに取り入れています。

まずは、デックで人気のリリコイマルガリータ。テキーラベースで、コアントローとリリコイジュースにライムが添えられます。グラスの縁にはリヒムイソルト。

前菜のフムスはひよこ豆ではなく、ハワイ島コナ産のウル(ブレッドフルーツ)を使っています。ウルは、ひよこ豆よりあっさりした味ですが、どっしりとした粘着性のある食感です。ピタブレッドより野菜との方が相性がいいみたいです。

私のお気に入りの一つの「Fish and Poi」は、ねっとりとしたポイの上にイナモナ(ククイの実)、オゴ(黒い海藻)、醤油を使ったハワイスタイルのポケがのっています。スイートオニオンとネギとカリカリのガーリックと一緒にいただきます。ポイはフレッシュなポイであっさりとしています。ハワイのポイ好きは作ってから一日おいた「デイオールド(Day Old)」と呼ばれる酸味の強いポイを好んで食べるのですが、このお料理にも「デイオールド」はきっとよく合うと思います。

カウアイ島のワイポリのベビーロメインレタスを小さく切ってサラダに。たっぷりのブルーチーズが嬉しいです。

下手っぴな写真なので、お好み焼きにも見えるお料理ですが、サワードウブレッドの上に自家燻製のマグロとアボカド。ソースは少し甘めの蒲焼のタレとシラチャーのアイオリソースです。彩りに豆の芽とぶぶあられがのっています。

ビールのお供に欠かせないカラマリ。カラマンシをしぼって、塩味の効いた柚子胡椒のタルタルソースと一緒にどうぞ。写真ではよく見えませんが、巨大シシトウも入ってます。

甘いグアバゼリーを使って自家燻煙したポークです。ピクルス(大根のお漬物)の酸味と塩味はがアクセント。そしてぶぶあられのプチプチした食感が加わります。

自家燻煙したポークリブ。付け合わせのコールスローが、キャベツではなく、パームオブハーツとウォーターメロンラディッシュを使っていて、コリコリした食感を楽しめます。ニンニク炒飯もついてきて、ボリュームたっぷりの夕食です。

カウアイ島のエビを使ったクリーミーなカレーです。ローストしたカボチャとなすの甘みとスパイシーなカレーがよく合います。

デックのシグネチャー料理のハンバーガーは、ハワイ島のクノア牧場の牧草飼育牛を使用しています。ベーコンのアイオリソースと甘さと酸味を兼ね備えたトマトジャム、トロリと溶けたチェダーチーズ、そしてオニオンフライとボリュームたっぷりのハンバーガーです。

ハワイの地元英字新聞でグルメの記事を書いている友人が「ここにきたら絶対これを注文しなくちゃ」と言って注文したトリュフのフレンチフライ。カラッと揚げたフレンチフライにほんのりと香るトリュフオイルと控えめなパルメザンチーズ。アイオリもついてきますが、トリュフの香りを楽しむためにも、何もつけずにそのままで食べるのがおすすめです。

甘すぎなず、ベタベタしていないブレッドプディング。

自宅待機中に家で作った人も多かったバスク風チーズケーキですが、デックではコロナ禍前からの定番デザート。ハワイのグルメたちのお気に入りです。

ハワイでは珍しいセミフレッド。ココナッツのフレークと蜂蜜がかかっています。5分ほど待ってから少し溶けると甘さが強くなるので、蜂蜜なしでもいただけます。

貿易風に吹かれながらダイヤモンドヘッドを眺め、友人と一緒にお料理をつまんでビールやカクテルをいただく午後のひと時。現実逃避の時間でもありました。

現在、クィーン カピオラニ ホテルは休業中ですので、車は向かいのホノルル動物園の駐車場に停めるのがおすすめです。

デック Deck.
住所:150 Kapahulu Avenue, Honolulu, HI 96815
電話番号:808-931-4488
URL: https://deckwaikiki.com
Instagram: https://www.instagram.com/deckwaikiki/
Facebook: https://www.facebook.com/vinohawaii/

🇯🇵🇮🇹🇺🇸テイクアウトのすすめ @Vino Italian Tapas and Wine Bar

ハワイ州ホノルル市ロックダウン(都市封鎖)129日目:7月29日(水)
感染者数:1,263人*(前日比109人増) *データに調整が入りました。

ハワイ州の新規コロナウイルス感染者数が初めて3桁になりました。7月に入ってから徐々に上昇傾向にありましたが、100人を超えるとは思ってもいませんでした。

レストランは通常通り営業していますが、レストランでの食事が心配な人はテイクアウトの利用が多くなることが予想されます。そこで、一軒のレストランでお寿司とイタリア料理とアメリカ料理(ステーキ)を一度にテイクアウトできるお店を紹介します。ハワイにはインターナショナルな家庭も多く、家族の中にはお寿司が好きな人もいればステーキが食べたい人もいたりして、なかなか意見がまとまらない時もVino Italian Tapas and Wine Barなら安心です。

現在Vinoのキッチンでは、Sansei Seafood Restaurant & Sushi BarとD.K. Steakhouseのシェフが期間限定で働いています。実は、この3軒のレストランは、ハワイの有名シェフのD.K. コダマさんが経営しています。SanseiとD.K. Steakhouseは、ワイキキ・ビーチ・マリオット・リゾート&スパ内にレストランがあるのですが、現在ホテルが閉鎖中ですので営業できません。ということで、シェフがVinoのキッチンに引っ越してきたという訳です。

Sanseiのちらし寿司($19.95)は、直径20センチはゆうにある大きなお寿司です。マグロ、ハマチ、鮭、麹に漬け込んだカジキマグロ、スパイシーツナ、マサゴ、たまご、そしてお漬物がついています。お魚はハワイ近海で獲れたものを中心に新鮮なお魚ばかりです。中でも、麹に漬け込んだカジキマグロは絶品です! あっさり味のカジキマグロのうまみを麹が上手く引き出しています。ちなみに二人で食べてもたっぷりのボリュームですので、注文の際にはご注意くださいね。

創作寿司で有名なSansseiの巻き寿司には定評があります。もちろんバラバラでも注文できますが、お得なさくらプレート($48)には、Sansei特製スパイシークラブロール、裏巻きスタイルのタカロール、裏巻きスタイルのスパイシーツナロール、そして握り寿司各種が並んでいます。日本のお寿司屋さんでは絶対に食べることができないような巻き寿司ばかりです。麹に漬け込んだカジキマグロも握り寿司として入っています。

Sanseiのシグネチャー巻き寿司6種を集めたSansei-tional($75)は豪華で家族での集まりにぴったりです。中でも、甘酸っぱいタイのチリソースと一緒に食べるドラゴンフライロールやウナギのタレをつけて食べる69ロールは圧巻です。中でもドラゴンフライロールは、香草が入っていて、タイのチリソースとよく合います。お寿司がこんなに進化してしまうとは驚くばかりです。いつもの太巻きや助六に飽きたらぜひ試してみたいお寿司です。

Vinoでは、シェフのキース・エンドウによる2人前のテイクアウト「Vino for Two($58)」を日替わりで出しているのですが、これは絶対に3〜4人前はあります。

まずはチーズとサラミがたっぷりのイタリアンチョップサラダ。

パスタは、あっさりとしたボロネーズソースのペンネと

しっかりしたレモンバター味のシュリンプスキャンピ。

メインの蒸し煮にしたショートリブには芽キャベツが添えられています。サニーサイドアップの卵をグレイビーソースがわりにショートリブに絡めて、さっぱりとした赤キャベツの酢漬けと一緒にどうぞ。

このお値段でこのボリュームなのに、デザートももちろんついてきます。キャラメルソースたっぷりのタルトタタンは、バニラアイスクリームを添えてアラモードにすると一層味が引き立ちます。

D.K. Steakhouseのテイクアウトメニューは、全てアラカルトになります。ホルモン剤や抗生物質など一切使っていないオールナチュラルの熟成骨付きプライムリブアイステーキは約620グラムほどあります。D. Steakhouseのシグネチャーディッシュです。

付け合わせには、ロブスターとエビがたっぷり入ったマッシュポテトがオススメです。オーナーシェフのD.K. コダマさんがカナダのウィスラーで食べたロブスターのマッシュポテトに全くロブスターが入っていなかったことに憤慨して、自分のレストランではロブスターがたっぷり入ったマッシュポテトを出すことに決めたという逸話の残っているメニューです。確かにポテトよりロブスターとエビの量の方が多めです。

お野菜は、シェフのキース・エンドウのシグネチャーディッシュの芽キャベツです。

お得感満載のテイクアウトメニューは、事前にオーダーすると午後4時から午後7時30分の間にピックアップできます。車を駐車場に停めて店内でピックアップすることもできますし、South Streetでのカーブピックアップもできます。テイクアウトの際には、ワインも購入することができますのでワインリストもチェックしてくださいね。

ヴィノ・イタリアン・タパス&ワイン・バー Vino Italian Tapas & Wine Bar
住所:500 Ala Moana Blvd., #6F, Honolulu, HI 96813
電話番号:808-524-8466
URL: https://dkrestaurants.com/index.php/restaurants/vino
テイクアウトメニューURL: https://dkrestaurants.com
Instagram: https://www.instagram.com/vinohawaii/
Facebook: https://www.facebook.com/vinohawaii/

昨日のディナー Fête Bene ❤️ NY

ハワイ州ホノルル市ロックダウン(都市封鎖)115日目:7月15日(水)
感染者数:1,292人*(前日比29人増) *データに調整が入りました。

ダウンタウンの人気レストランFêteのエグセクティブシェフRobynne MaiiとシェフドキュイジーヌEmily Iguchi、そしてカポレイのMad BeneのエグセクティブシェフBao Tranの共通点は? 3人ともオアフ島に居を移す前はニューヨークのレストランで働いていました。そして偶然にもシェフEmilyとシェフBaoはマンハッタンのトライベッカ地区にあるLocanda Verdeのキッチンで切磋琢磨していました。

ニューヨークのようなアメリカの大都市で、人びとが住んでいるアパートや家から歩いて行けるほど近い場所にあるレストランを「neighborhood restaurant(近所のレストラン)」と呼びます。大きなチェーン店ではなく、オーナーシェフが小さいながらも手のこんだ美味しい料理を出すレストランです。

FêteもMad Beneも、そんな「neighborhood restaurant」を彷彿させるこじんまりとしたレストランでシェフが手間と時間をかけた他にはない料理を出しています。Fêteではイタリア料理をベースにしたコンテンポラリーな料理、Mad Beneではピザやパスタを中心としたイタリア料理をだしています。

この2軒のレストランの3人のシェフが集まって作り出したニューヨークのお料理を堪能するという素敵なイベントに行ってきました。残念ながら今宵一夜のイベントですが、今だからできるイベントですよね。ハワイ州外への旅行がままならない今、こんなイベントが増えればいいなと思います。

6コースの前菜は、スモークサーモンのサラダとベーグルチップ、そして少し酢で締めたカンパチです。スモークサーモンは缶に入っていて、上にはびっしりとイクラがのっています。スモークサーモンとイクラの間には、クレームフレーシュがたっぷり。このままナイフでベーグルチップにのせていただきます。甘酢でしめたカンパチにはケッパーとディルを和えたものが添えられています。都会的センスのプレゼンテーションとこの発想、そしてもちろんお味も素晴らしい一品でした。

2つ目の前菜は、ハワイ島ケアアウの子羊のカルパッチョです。長粒米をウコンと一緒に炊いたものをポン菓子のように圧力をかけて膨らませたもの(黄色い芋虫みたいに見えますが)やスパイスで和えたヨーグルト、中東料理のスパイスのスマックのオイル、トマトのコンフィと一緒にいただく子羊は、思ったほど獣臭くありませんでした。自家製ピタパンが薄いながらもモチッとしていて美味しかったです。

このガーリックピザはコースメニューに含まれていないのですが、Mad Beneのシグネチャー料理ということで特別に出してもらいました。6種の方法で調理したガーリックを使っています。ガーリックのコンフィ、ガーリックオイル、ガーリックのピューレ、ガーリックチップ、ガーリックのベシャメルソースとあともう一つ。。。どうしても思い出せません。次回お店で確認したいと思います。ガーリックの旨味が、あちらからもこちらからも攻めてくるようなピザです。

コースに戻って、蟹のスパゲッティです。イカ墨を練り込んだパスタ、ソースはトマトのコンポートです。ガーリックのクリームとハラペーニョ、パセリを使った鮮やかな緑色のグレモラータと一緒にいただきます。イカ墨のパスタは、ハワイではあまり食べる機会がないので、久しぶりにいただきました。このお料理は、シェフEmilyとシェフBaoが一緒に働いていたニューヨークのLocanda Verdeのクロスティーニに敬意を払って創作されたそうです。

ルッコラの上には、薄くスライスしたウイキョウ、ペッコリーノ・ロマーノとパルミジアーノ・レッジャーノのチーズ、キクイモ(サンチョーク)のチップス。サンチョークのアイオリと一緒にいただきます。

J. Ludovico農園で放し飼いで育てられたチキンを麹のブライン液に漬け込んでからローストしたチキンは、皮はパリパリで身はとても柔らかくジューシーです。チキンの旨味たっぷりで、付け合わせの野菜も美味しかったです。

もうここまででかなりお腹いっぱいなのですが、最後のデザートは欠かせません。ラズベリーとライチとローズウォーターの色鮮やかなシャーベット。この3つの味の組み合わせは、パティスリー界第一人者のピエール・エルメがよく使うことで知られています。バターミルクのパンナコッタとマンゴーのジュレにはひきわり小麦を使ったショートブレッドが添えられています。

Fêteのシンプルながらもセンスが光る空間でいただくニューヨークの味。目にも舌にも満足な夜でした。実は、私はまだMad Beneに行ったことがないので、そのうち是非行ってみたいと思います。

 

 

フェテ Fête
住所:2 North Hotel Street, Honolulu, HI 96817
電話番号:808-744-7400
URL: https://www.fetehawaii.com
Instagram: https://www.instagram.com/fetehawaii/
Facebook: https://www.facebook.com/fetehawaii

 

マッド・ベネ Mad Bene
住所:4450 Kapolei Parkway, Kapolei, HI 96707
電話番号:808-369-1390
URL: https://www.madbene.com
Instagram: https://www.instagram.com/mad.bene/
Facebook: https://www.facebook.com/madbene/

昨日のランチ @Rigo Hawaii

ハワイ州ホノルル市ロックダウン(都市封鎖)114日目:7月14日(火)
感染者数:1,264人*(前日比22人増) *データに調整が入りました。

ホノルルのほとんどのレストランはオープンしていますが、友人と出かける回数はめっきりと減ってしまいました。私は外食に抵抗はないのですが、相手がどう思っているのかが気になって、なんとなく食事に誘うと悪いかなと遠慮してしまっています。

そんな中、インスタの写真の撮り方のコツなどを教えてもらうアーティストの友人と久しぶりにランチに行ってきました。リアルに会うのは、もうかれこれ4ヵ月ぶりくらいです。メールやソーシャルメディアでは連絡を取り合っているとはいうものの、やはり実際に会うといろんな話しが出てきて、あっという間の2時間半でした。

ランチの場所は昨年オープンしたRigoというイタリア料理とスペイン料理を味わえるレストランです。と言っても、イタリア料理とスペイン料理をヘンに融合するのではなく、全く別物として本物のイタリア料理とスペイン料理を楽しむことができます。

内装はちょっとリッチでとても素敵です。天井が高くて空気が流れているので密にもなっていません。ソーシャルディスタンシングもしっかり守られています。

まずはドリンク。友人はきゅうりのソーダ、私はラズベリーのソーダにしました。ランチなので残念ながらアルコール抜きです。

一つ目の前菜は、ハワイらしくパパイヤを使ったクロスティーニ。マカダミアナッツのブロッサムハニーがマスカルポーネチーズと生ハムの塩味とよく合います。

二つ目の前菜は、ベネチア名物料理のインサオールです。油で揚げたうなぎを玉ねぎとレーズンと一緒に酢漬けにして、松の実を散らしています。

最後は、チキンのパエリアにしました。ブーツ型をしたイタリア半島のつま先部分のカラブリア州にあるスプリンガという町が発祥と言われるンドゥイヤというちょっと辛いスパイスが効いています。

ランチ時には、サラダをセットにしたお得なランチメニューもありましたが、今回は友人と一緒だったので、お料理を数点オーダーしてシェアしました。コロナ禍の今、ヨーロッパは遠い場所になっていましたが、ほんの少しイタリアとスペインをランチで楽しみました。Grazie & Gracias!

 

リゴ・ハワイ Rigo Hawaii
住所:885 Kapahulu Avenue, Honolulu, HI 96816
電話番号:808-735-9760
URL: https://www.rigohawaii.com
Instagram: https://www.instagram.com/paihonolulu/
Facebook: https://www.facebook.com/Rigo-Hawaii-326727378024929/

緻密な料理 Pai Honoluluにて

ハワイ州ホノルル市ロックダウン(都市封鎖)109日目:7月9日(木)
感染者数:1,130人(前日比36人増) 

7月に入ってからはオフィスを再オープンした会社も多いと聞きますが、まだまだ人気の少ないダウンタウンにあるパイ・ホノルルで食事をしてきました。

オーナーシェフのケビン・リーさんは、サンフランシスコのチャイナタウンのお祖母さんのキッチンで料理に目覚め、カリフォルニア大学では食品化学を専攻、ニューヨークのカリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカ卒業後、ニューヨークの著名なシェフの下で経験を積みました。

その後ハワイに移り、カイルアのプリマ・ハワイでシェフを勤めたのち、2017年にパイ・ホノルルをオープンしました。店名のパイ(Pai)は、ハワイ語のホオパイ(hoʻopai)の省略形で、「奮起させる、かきたてる」という意味だそうです。お料理でゲストに喜んでもらい、今までになかった体験をしてもらうのがレストランだというシェフの趣旨のようです。

食品科学者のシェフ・リーが作り出すお料理は、ジャンルや国に拘らず、繊細かつ緻密なお料理なので、メニューを見るとあれもこれも食べたくなってしまいます。今日は、人気料理を集めた4コースのプリフィックスメニューにすることにしました。

まずは、白味噌ハニーバターを添えたバターミルクのコーンブレッドがでてきました。コーンブレッドは適度に温められています。こういうちょっとした心遣いが嬉しいですよね。

まずは12時間いぶした牛の胸肉を中華まんの皮で包んだお料理です。写真では見にくいのですが、スパイシーなトマトジャムがアクセントになり、キャベツのコールスローと一緒にいただきます。中華まんの皮をこういう使い方ができるのは、お祖母さんの影響でしょうね。

二番目のお料理は、シェフ・リーのシグネチャーディッシュです。揚げ出しにしたカブには、自家製のXO醬を使ったソースが添えられ、テーブルサイドでティリーフのコンソメが注がれます。コンソメには、クルトンではなくパパイヤの角切りが浮かんでいます。ちなみにティリーフというのは、お茶の葉ではなく、フラダンサーのスカートにも使われるドラセナ類の葉の呼称です。ティリーフのコンソメを出すのは、Paiだけだと思います。

メインはブラックビーンとガーリックを効かせた豚のスペアリブです。スペアリブの上には、エミリア・ロマーニャ州の郷土料理の手打ちパスタ「ストロッツァプレーティ」とモヤシとピーナッツがのっています。アメリカのスペアリブ料理、イタリアの手打ちパスタ、中華でよく使われる食材のモヤシを使った多国籍なお料理に仕上がっています。

デザートは、こちらもシグネチャーのトーストしたマシュマロのリリコイタルトにしました。上に乗っているピンク色の粉は、ハワイの魔法の粉「リヒムイ・パウダー」です。この甘酸っぱさがたまりません!マシュマロを焼いているので、ちょっとねっとりとした食感がいい感じです。

シェフ・リーによる緻密に計算された美味しさとプレゼンテーション。お店の雰囲気もよく、オープンキッチなのに騒々しくないので、デートや記念日にもいいかも。お店の前のテラスにも席があります。

 

パイ・ホノルル Pai Honolulu
住所:55 Merchant Street, Suite 110, Honolulu, HI 96813
電話番号:808-744-2531
URL: https://www.paihonolulu.com
Instagram: https://www.instagram.com/paihonolulu/
Facebook: https://www.facebook.com/paihonolulu/
Twitter: https://twitter.com/paihonolulu