あけましておめでとうございます。
今日は三が日の最終日の1月3日ですが、アメリカでは大晦日の夜に大騒ぎして、元旦はゆっくり、そして2日からは通常生活に戻りますので、普段と全く変わらない木曜日の夜です。
が、大量に作ったおせち料理は冷蔵庫にまだ山ほどあります。毎年、母が祖母から受け継いだレシピのおせち料理を作っています。レシピといっても、「母がいつもやっているようにXXXを切ってから茹でる。塩とみりんと酒でだし汁を味付けして、XXXを入れて数分煮る」みたいな、何とも大雑把なレシピです。お出しは昆布と花かつお、そして薄口醤油を使った薄味の関西風ですが、毎年微妙にお味は違っているように思います。
サンクスギビングにはターキー、クリスマスにはローストビーフも焼くのですが、2018年は仕事や旅行があって完全に手抜きでした。特に昨年は11月頃から例年になく忙しくなったこともあり、クリスマス過ぎまで、おせち料理を作る決心がつかなかったのですが、ふと「おせち料理を作らないとすると、元旦の朝は何を食べるんだろう?」「元旦にいつものケールとバナナのスムージーはありえないよね」と自問自答の末、やはりおせち料理を作ることにしました。
元々、おせち料理はお正月の間に主婦がゆっくりできるようにと、日持ちのするお料理だと聞いたことがあります。油をほとんど使わず、野菜と魚が中心で、美味しくない訳ではありませんが、そんなに美味しいものでもないように思います。一年に一度ですから食べますけどね。ただ、「今年の10大ニュース」みたいなテレビ番組を見ながら、自分自身の一年を振り返り、仕事もしばし忘れて、携帯も見ずにお料理に専念する自分だけの時間は、一年の最後に必要な自分へのご褒美でありセラピーなのかもしれません。
三日続けておせち料理を食べている今、「来年は、黒豆と伊達巻と田作りだけでいいな」と考え中です。でも、今年のクリスマスを過ぎる頃には、いそいそと買い物に行き、おせち料理の準備をしている自分がいるような気がします。「先祖代々続くレシピを守るために」などという大義名分ではなく、自分のために作るおせち料理。年に一度の真剣お料理、自分だけのための時間です。